組織の活性化に対するトヨタ自動車(株)の取り組み事例を紹介。ビジョン・ミッションの実現に向けて、各社がどのような戦略を描いているのか、その実現のために、各社はどのように対応をしているのか。トヨタ自動車(株)が実際に発表している情報を中心に集めました。
目次
トヨタ自動車(株)とは
トヨタ自動車(株)は、自動車事業はもちろんのことながら、金融事業・住宅事業等でも社会づくりに貢献しています。
トヨタの人材育成は、会社設立翌年の1938年から始まりました。「人間がものを作るのだから、人を作らねば仕事も始まらない」と人材育成の必要性を強調し、「ものづくりは人づくり」と言う考え方を今日に至るまで継承しています。
従業員の能力を最大限生かすことを大事にするトヨタでは、一人ひとりの能力を開発することで少数精鋭集団を実現し、固定人員を適正化して経済合理性を高めようと努めています。
また、在宅勤務制度の新設や、有給休暇取得促進の取り組み、仕事と育児の両立支援、女性の活躍推進など様々な制度を導入することによって、働き方・休み方を改善に尽力しています。トヨタは、このような活動を通して日本を代表する企業としての責務を全うしています。
〇基本情報
・設立年:1937年
・創業者:豊田喜一郎
・現代表者:豊田章男
・本社所在地:愛知県豊田市トヨタ町1番地
・事業内容:自動車の生産・販売
・売上高:14兆6740億円(2018年)
・社員数:370,870名(2019年)
・HP:https://global.toyota/
①トヨタ自動車(株)の目指すもの・大切にすること
〇日本のGDPを守る仕事
日本だけでなく世界に名を轟かせているトヨタ自動車。世界のトヨタが果たす使命から新卒へ求めることまで多岐にわたるお話をお伺いしたインタビュー記事です。
・話者:調達本部 川下俊輔
・公開日:2017年2月
・参考URL:https://www.onecareer.jp/articles/737
〇社長に訊く
本格的なレースやラリーに出場する現役の自動車メーカーのトップは、日本どころか長い歴史を持つ海外にも数少ないのではないでしょうか。その同社に直球インタビューした記事です。
・話者:代表 豊田章男
・公開日:不明
・参考URL:https://autoc-one.jp/special/1547496/
〇クルマづくりで いちばん大事なこと、なんですか?
名実ともに世界一の自動車メーカーであるトヨタ自動車。その代表にクルマをつくる喜びを改めて伺った記事です。
・話者:代表 豊田章男
・公開日:2016年04月
・参考URL:http://navionthewheels.jp/car/13393/
②トヨタ自動車(株)の戦略・計画
〇ビッグデータがトヨタのビジネスを変革する
トヨタがビッグデータを利用して様々なビジネスに取り組もうとしている。そのうちの1つが自動運転であり、様々な可能性を紹介しています。
・話者:専務役員 友山茂樹
・公開日:2016年11月
・参考URL:https://carcareplus.jp/article/2016/11/11/1021.html
〇新しいモビリティ社会に挑むトヨタコネクティッド
これからのモビリティ社会において、クルマはどのような役割を果たすのか。同社が今後のモビリティ社会の中で果たすべき役割について話を伺った記事です。
・話者:専務取締役 藤原靖久
・公開日:不明
・参考URL:https://jp.techcrunch.com/sponsored/toyotaconnected/
〇「ずっと言ってますよ、プリウスはカッコ悪い」
現状に課題意識を持つ豊田社長に、7カンパニー制の狙い、人事評価の仕方など「トヨタを変える」想いお伺いしたインタビュー記事です。
・話者:代表 豊田章男
・公開日:2016年09月
・参考URL:https://www.sankeibiz.jp/business/news/160924/bsa1609241710004-n1.htm
③トヨタ自動車(株)の組織づくり・人事方針
〇10年先を見据えた人材育成
トヨタが10年先を見据えて人事育成をする理由を大きく2つに分けて紹介しています。問題意識を持ち続け解決できる人材育成とは何か、語っています。
・話者:トヨタ自動車(株) トヨタインスティテュート主査 福井猛
・公開日:2016年4月
・参考URL:https://globis.jp/article/4117
〇「トヨタらしさ」を譲らずに、イノベーションを求め続ける
将来にわたって持続的成長を続けるために、大胆な体質改善に取り組んでいる同社。人材育成はその鍵と位置付けられており、「譲れないものがある」と語る。同社の人事への向き合い方をお伺いした記事です。
・話者:トヨタインスティテュート主査 福井猛
グループ長 小玉寿仁
・公開日:2015年05月
・参考URL:https://www.hrpro.co.jp/siteinsite_00492_iv8.php
〇KAIZENの文化
・話者:調達本部 川下俊輔
・公開日:2017年2月
・参考URL:https://www.onecareer.jp/articles/737
トヨタには「トヨタと組むと必ずプラスになる」と言われる秘密があります。それがKAIZENの文化、つまり社員の改善案の提案書の数です。このKAIZENの文化について詳しく説明しています。
〇kaizenの企業風土の浸透させかた
・話者:副社長 河合満
・公開日:2019年11月
・参考URL:https://global.toyota/jp/newsroom/t-road/30640292.html
トヨタではkaizenという改善を重ねていくという企業風土がありますが、それをどのように従業員に浸透させていくか、育成すべき「プロ人材」とは何か、について紹介されております。
〇「平時の改革は難しい」
・話者:代表 豊田章男
・公開日:2019年06月
・参考URL:https://newswitch.jp/p/18047
自動運転や電気自動車など将来の成長領域での競争が激化する中、取締役に責任感を持たせ、中長期での企業価値向上に向けた取り組みを促す同社の社長にお話をお伺いした記事です。
〇トヨタが求める3つの能力
・話者:人材開発部 大橋 俊介
・公開日:2018年4月
・参考URL:https://www.jobweb.jp/information/show/cid/6207/type/seminar/entry_id/sm-16341
トヨタでは論理性・コミュニケーション・行動力の3つを採用時に重視しています。一見、どこの企業でも同じに思われますが、ここではトヨタならではの採用に関する考えを紹介しています。
〇面接で聞く「周囲巻き込める?」
・話者:人材開発部 唐澤俊章
・公開日:2018年12月
・参考URL:https://asahi.gakujo.ne.jp/teach/jinji_real/summary/id=2665
エントリーシートや面接で重視するのは「周囲巻き込めるか」と「人の話が聞けるか」と仰る唐澤氏。採用時に気を付けている点や、学生に求める点等をお伺いした記事です。
〇トヨタが採用に1人200時間かける理由
・話者:横田英毅
・公開日:2019年10月
・参考URL:https://president.jp/articles/-/30193?page=3
「いい会社とはいい人が集まっている会社」という信念をもち採用に取り組んでいます。そんなトヨタがどのような志で採用活動を行っているのか紹介しています。
※下記は2020年9月6日時点での調査内容となっております。
④トヨタ自動車(株)の独自の人事制度・福利厚生
〇選択型福利厚生制度
・福利厚生メニューから選択して利用し、予め付与されたポイントの中で補助を受けられる。
・将来の新しいニーズに対応しやすく、多様化する個別のニーズに対応できる制度。
・会社補助の選択が不要な「コアメニュー」と、選択できる「セレクトメニュー」がある。
<詳しくはこちら>
https://toyota-saiyo.com/environment/
〇事業内託児所
・本社、事業所の4施設に託児施設を開設しています。
・仕事と育児の両立を図るための制度を充実させている。
・産後8週間以上~小学校就学前まで対象。最大22:30まで延長保育が可能。
<詳しくはこちら>
https://toyota-saiyo.com/environment/
〇キャリア・カムバック制度
・退職する社員のうち会社が認めた者に対し、再雇用申請の機会を提供し職場へ復帰できる制度。
・対象者は、事務職・技術職・業務職。退職理由は配偶者の転勤、あるいは介護が適用。
・適用期間は制限なく、本人の希望する時期に再雇用申請可能。復帰先は会社により決められる。
<詳しくはこちら>
https://toyota-saiyo.com/environment/
〇3年基礎固めプログラム
・配属後の3年間で専門性の基礎を確立することを目指す、分野・本部別OJTプログラム。
・配属時に、各従業員の業務内容に応じてた3年後の期待値を上司が「一人前要件」として設定。
・一人前要件の達成を目指し、OJTを通じて実務実践経験を積んでいきます。
<詳しくはこちら>
https://toyota-saiyo.com/environment/
〇指導職 修業派遣プログラム
・本部ごとの人材育成プランに応じて、職場外への修行派遣を行う制度。
・派遣先での研修を通じ、専門撰を高めたり、グローバルに活躍できる人材の育成を目指す。
・派遣先として、海外事業体や国内関係先への研修派遣、海外大学院への留学などがあります。
<詳しくはこちら>
https://toyota-saiyo.com/environment/
⑤トヨタ自動車(株)の労働環境と評判
〇労働環境データ
【平均年収】
・企業公式情報 :865.8万円(2019年度)
・エンライトハウス:616万円
・オープンワーク :749万円
・キャリコネ :588万円
【残業時間】
・企業公式情報 :21.0時間/月(2018年度)
・エンライトハウス:28.0時間/月
・オープンワーク :26.5時間/月
・キャリコネ :21.9時間/月
【有給消化率】
・企業公式情報 :93.0%(2018年度)
・オープンワーク :86.5%
・キャリコネ :77.0%
<詳しくはこちら>
・トヨタ自動車(株)公式:有価証券報告書
・トヨタ自動車(株)公式:Sustainability Data Book
・エンライトハウス
・オープンワーク
・キャリコネ
〇評判データ
【エンライトハウス】※最大は5点
全体平均 | 3.9 |
会社の成長性・将来性 | 4.2 |
事業の優位性・独自性 | 4.4 |
実力主義 | 3.5 |
活気のある風土 | 3.7 |
20代成長環境 | 4.0 |
仕事を通じた社会貢献 | 3.9 |
イノベーションへの挑戦 | 3.6 |
経営陣の手腕 | 3.9 |
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
【オープンワーク】※最大は5点
全体平均 | 3.9 |
待遇面の満足度 | 4.2 |
社員の士気 | 3.6 |
風通しの良さ | 3.5 |
社員の相互尊重 | 4.2 |
20代成長環境 | 3.5 |
人材の長期育成 | 4.0 |
法令順守意識 | 4.9 |
人事評価の適正感 | 3.2 |
<詳しくはこちら>
・オープンワーク
【キャリコネ】※最大は5点
全体平均 | 3.6 |
労働時間の満足度 | 3.6 |
仕事のやりがい | 3.5 |
ストレス度の低さ | 3.2 |
休日数の満足度 | 3.7 |
給与の満足度 | 3.7 |
ホワイト度 | 3.7 |
<詳しくはこちら>
・キャリコネ
⑥トヨタ自動車(株)の中途転職者・新卒採用社員の口コミ
〇企業カルチャー・組織体制
(30代・男性・2020年情報)
・組織体制は、非常に強い縦割り社会です。
・マイノリティな方にも対応した制度があります。
・社内文書では男性女性という表記がまずありません。性別より本人の意思を尊重しているから。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇年収・給与
(20代・男性・2020年情報)
・給与はサラリーマン平均からして多い方。現場配属だと、手当てがないと、収入が少ないです。
・ボーナスはそれなりに多いので、年収自体はサラリーマンの平均年齢よりも上回ると思います。
・私が居た職場は若手を育成していく風潮があり、成長意欲がある若手なら大歓迎だと思います。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇働きがい・成長
(年齢不明・男性・2020年情報)
・自分が関わったクルマが世に出た経験など、大いに働き甲斐を感じるものでした。
・周りに優秀な人が溢れる環境で、知らず知らずのうちその人達のレベルに近づく事ができた。
・教育のプログラムもそれなりに充実していますが、大半はOJTで身につけることです。
<詳しくはこちら>
・オープンワーク