組織の活性化に対するパナソニック(株)の取り組み事例を紹介。ビジョン・ミッションの実現に向けて、各社がどのような戦略を描いているのか、その実現のために、各社はどのように対応をしているのか。パナソニック(株)が実際に発表している情報を中心に集めました。
目次
パナソニック(株)とは
パナソニックは、創業102年を迎える国内トップの総合電機メーカーです。創業以来「事業を通じて世界中の皆様の『くらし』の向上と社会の発展に貢献する」ことを基本理念とし、顧客のくらしに寄り添いながら更なるお役立ちの創出を目指して活動してきました。
個人向け電化製品・電気機械器具から産業向け電子部品、車載機器・電池、住宅関連事業まで幅広い事業を展開中です。最近では車載向け電池事業に成長を向けており、2019年にはトヨタと業務提携し、合弁会社を設立しました。
パナソニックでは、多様な人材が活躍できるオープンな風土や働き続けることのできる環境づくりに取り組んでいます。A Better Careerとして、多様なバックグラウンドの社員を求めています。
働き方改革にも積極的で、特徴的な例としてe-work制度があり、在宅勤務制度や、「スポットオフィス」を全17拠点に開設しています。
〇基本情報
・設立年:1918年
・創業者:松下幸之助
・現代表者:津賀一宏
・本社所在地:大阪府門真市大字門真1006番地
・事業内容:アプライアンス事業、ライフソリューションズ事業、コネクティッドソリューションズ事業、オートモーティブ&インダストリアルシステムズ事業、インダストリアルソリューションズ事業
・売上高:7兆4,906億円(2019年)
・社員数:259,385名(2019年)
・HP:https://www.panasonic.com/jp/home.html
〇代表的な表彰・受賞
・平成30年度 省エネ大賞(2019年)
参考URL:https://www.eccj.or.jp/bigaward/winner18/pdf/e-all.pdf
・キャリコネ 電気機器業界の働きやすい会社ランキング 1位(2018年)
参考URL:https://news.careerconnection.jp/?p=57659
・(社)日本ロボット学会 第34回 研究奨励賞(2019年)
参考URL:https://www.rsj.or.jp/info/awards/category/investigation/
①パナソニック(株)の目指すもの・大切にすること
〇社長メッセージ
公式HP社長メッセージです。世界的な危機(コロナウイルスの影響)に触れ、同社が社会に提供する価値や事業の方向性が語られています。
・話者:パナソニック(株)代表取締役社長 津賀一宏
・公開日:2020年6月
・もっと知りたい:https://www.panasonic.com/jp/corporate/management/philosophy.html
〇変化し進化し続けることで未来を創る
経営の要諦をインタビューした記事です。事業領域の制限をなくしていくこと、世の中の役立ちの結果としての利益、自前主義を捨てアライアンスに活路を見出すことなどが語られています。
・話者:パナソニック(株)代表取締役社長 津賀一宏
・公開日:2018年7月
・もっと知りたい:https://net.keizaikai.co.jp/archives/29890
〇パナ津賀社長が考える35事業部制のさばき方
家電事業の巨額損失の後、リストラで再生の道筋をつけた同社。同社の方向性をインタビューした記事です。
・話者:パナソニック(株)代表取締役社長 津賀一宏
・公開日:2018年2月
・もっと知りたい:https://toyokeizai.net/articles/-/207505
②パナソニック(株)の戦略・計画
〇「住む世界が違う」ソフトウェアビジネスに踏み出した理由
サプライチェーン全体のデジタルトランスフォーメーションを推進する同社に課題と施策をインタビューした記事です。
・話者:パナソニック(株)代表取締役社長 津賀一宏
・公開日:2020年5月
・もっと知りたい:https://www.businessinsider.jp/post-213529
〇一刻も早く利益を成長軌道に戻すとともに、変革に挑み続ける
「アニュアルレポート2019」社長メッセージです。業績の総括、中期戦略のポイント、ESGの方針などが語られています。
・話者:パナソニック(株)代表取締役社長 津賀一宏
・公開日:※「アニュアルレポート2019」
・もっと知りたい:https://www.panasonic.com/jp/corporate/ir/pdf/anuual/2019/2_pana2019_CEO.pdf
〇大阪、日本、グローバルを見据え、産業人の使命として広告と向き合う
第1回大阪広告協会賞受賞インタビュー記事です。創業者の広告哲学や現在に至るまでのメディア戦略をインタビューした記事です。
・話者:パナソニック(株)宣伝部長 細川浩二
・公開日:不明 ※インタビュアー経歴に「2015年」出版書籍の記載あり
・もっと知りたい:http://www.osaka-ad.or.jp/70th/interview/interview01.html
③パナソニック(株)の組織づくり・人事方針
〇新たな成長を牽引する人材が、育ち活躍する環境づくり
「アニュアルレポート2019」人事戦略責任者メッセージです。人事戦略への取り組みとして、事業執行体制の見直し、経営人材の育成や社員の学びの機会の支援などが語られています。
・話者:パナソニック(株)執行役員チーフ・ヒューマン・リソース・オフィサー 三島茂樹
・公開日:※「アニュアルレポート2019」
・もっと知りたい:https://www.panasonic.com/jp/corporate/ir/pdf/anuual/2019/14_pana2019_lnitiatives.pdf
〇常に時代にアジャストする102年目の健康経営
働き方改革・健康経営の施策をインタビューした記事です。大橋氏は、他の企業様から見れば遅すぎる対応かもしれませんが、一つひとつ改革をすすめています、と語っています。
・話者:パナソニック(株)コネクティッドソリューションズ社人事・総務担当 ダイバーシティ推進担当常務 大橋智加
・公開日:2019年12月
・もっと知りたい:https://www.otsuka.co.jp/bdm/special/191203_1/
〇柔軟な働き方が認められている働きやすい職場です。
働き方改革の施策をインタビューした記事です。コネクティッドソリューションズ社の制度を踏まえ、社員の日常が語られています。
・話者:パナソニック(株)コネクティッドソリューションズ社カンパニー戦略企画室政策企画部政策企画課 松本舞
・公開日:2018年4月
・もっと知りたい:https://www.shinchosha.co.jp/watatei_interview/panasonic.html
〇パナソニック(株)のキャリア採用についてお話を伺いました。
キャリア採用についてインタビューした記事です。組織や採用の特徴、経営理念の研修制度、キャリアパス、ワークライフバランス、求める人物像などが語られています。
・話者:パナソニック(株)採用部部長 萬田弘樹
・公開日:2017年6月
・もっと知りたい:https://www.ee-ties.com/magazine/1181/
〇企業インタビュー
全カンパニーを横断して推進した事業構造改革の成果、「挑戦の第二幕」 と位置づける今後のグローバル成長戦略、新しいパナソニックを担う人材に求める資質などをインタビューした記事です。
・話者:パナソニック(株)採用センター所長 行岡正恭
・公開日:不明 ※記事中に「大赤字からの脱却を2013年度…」の記載あり
・もっと知りたい:https://www.elite-network.co.jp/interview_kigyo/96.html
※下記は2020年10月19日時点での調査内容となっております。
④パナソニック(株)の独自の人事制度・福利厚生
〇キャリアクリエイト制度
・人材の社内公募や従業員の新たなキャリアへのチャレンジを支援する制度。
・従業員がチャレンジ欲・創造性を活かす事、長所を伸ばし個性を発揮する事を大切にしている。
・この制度にはe-チャレンジ、e-アピールチャレンジ等があり、チャレンジする人を支援する。
<詳しくはこちら>
https://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability/employee/development.html#approach
〇キャリア&ライフデザインセミナー
・自律的キャリア形成の重要性の理解を促し、5年後のキャリアビジョンへ行動促進を図る機会。
・社会に通用するエンプロイアビリティを高め、未来に挑戦し続ける個人の育成を目的とする。
・経済設計、健康に関する知識提供も行い、充実したライフプランを実現する為の支援も行う。
<詳しくはこちら>
https://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability/employee/development.html#approach
〇A Better Dialogue
・期初・期末に加え、随時必要なタイミングで上司と部下が対話を行っていく。
・「社員一人ひとり」を主体として、従業員とパナソニックが共に成長していくために実行。
・上司・部下間のコミュニケーションの質と量を高める事で従業員の成長やチャレンジを支援。
<詳しくはこちら>
https://recruit.jpn.panasonic.com/environment/
〇育児休業
・従業員の子どもが小学校就学直後の4月末に達するまでのうち通算2年間の休暇取得が可能です。
・育児休業を終えて職場復帰へ向かう際に必要な支援やネットワーク作りの機会を提供している。
・セミナー開催時には、子ども連れでも参加しやすいよう隣室で託児サービスを行っている。
<詳しくはこちら>
https://recruit.jpn.panasonic.com/environment/
〇介護と仕事との両立支援のための総合プログラム
・介護セミナーの開催、介護に関する情報を掲載したポータルサイト開設している。
・介護が必要なライフステージに立った従業員を支援するしくみがある。
・支援は、介護に直面した際の相談対応・手続き支援、介護費用の補助や介護休業などがある。
<詳しくはこちら>
https://recruit.jpn.panasonic.com/environment/
⑤パナソニック(株)の労働環境と評判
〇労働環境データ
【平均年収】
・企業公式情報 :754.6万円(2019年度)
・エンライトハウス:700万円
・オープンワーク :709万円
・キャリコネ :632万円
【残業時間】
・企業公式情報 :不明
・エンライトハウス:32.0時間/月
・オープンワーク :28.0時間/月
・キャリコネ :26.3時間/月
【有給消化率】
・企業公式情報 :不明
・オープンワーク :61.5%
・キャリコネ :65.0%
<詳しくはこちら>
・パナソニック(株)公式:有価証券報告書
・エンライトハウス
・オープンワーク
・キャリコネ
〇評判データ
【エンライトハウス】※最大は5点
全体平均 | 3.5 |
会社の成長性・将来性 | 3.5 |
事業の優位性・独自性 | 3.8 |
実力主義 | 3.3 |
活気のある風土 | 3.4 |
20代成長環境 | 3.6 |
仕事を通じた社会貢献 | 3.8 |
イノベーションへの挑戦 | 3.3 |
経営陣の手腕 | 3.4 |
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
【オープンワーク】※最大は5点
全体平均 | 3.4 |
待遇面の満足度 | 3.7 |
社員の士気 | 2.9 |
風通しの良さ | 3.4 |
社員の相互尊重 | 3.4 |
20代成長環境 | 3.0 |
人材の長期育成 | 3.2 |
法令順守意識 | 4.8 |
人事評価の適正感 | 3.0 |
<詳しくはこちら>
・オープンワーク
【キャリコネ】※最大は5点
全体平均 | 3.5 |
労働時間の満足度 | 3.4 |
仕事のやりがい | 3.3 |
ストレス度の低さ | 3.2 |
休日数の満足度 | 3.9 |
給与の満足度 | 3.5 |
ホワイト度 | 3.6 |
<詳しくはこちら>
・キャリコネ
⑥パナソニック(株)の中途転職者・新卒採用社員の口コミ
〇事業展望・強み・弱み
(年代不明・男性・2020年情報)
・歴史的に改良されてきた家電商品に対する技術があり、品質という面では安心できます。
・歴史的に古いため既存商品比率が高く、市場を開拓するような斬新な新規商品が少ないと思う。
・市場動向に合わせた体制強化が社内でできていることから、全社として比較的安定した見通し。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇年収・給与
(年代不明・女性・2020年情報)
・創業者の理念に基づいて「人を大事にする風土」が根付いていて、給与待遇は良いと言える。
・新卒で入ると5年位は昇格タイミングはほぼ横並び。以降は、上司や部署の影響が大きくなる。
・若くして昇進している人は、タフで、論理的で、口達者な男性が多いイメージがある。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇ワーク・ライフ・バランス
(年代不明・男性・2020年情報)
・係長までは調整しやすい。20時には完全退社で遅くとも22時。月の残業は原則40時間まで。
・有給を取っていなかったり、申請せずにハイペースで残業していると上司から逆に心配される。
・課長以上になると流石に遅くまでメールをしていたり、出張が続くなど激務な場面がある。
<詳しくはこちら>
・オープンワーク