組織の活性化に対するマネーフォワード(株)の取り組み事例を紹介。ビジョン・ミッションの実現に向けて、各社がどのような戦略を描いているのか、その実現のために、各社はどのように対応をしているのか。マネーフォワード(株)が実際に発表している情報を中心に集めました。
目次
マネーフォワード(株)とは
「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションを掲げ、すべての人のお金の課題を解決し、だれでもチャレンジできる社会づくりを理念としています。2012年の創業以来、全国6か所の支社、1か所の開発拠点を展開し、ベンチャーを代表する企業として成長し、現在はメガベンチャーと称されることもあります。
主な業務は、「お金」に関するアプリケーションの開発やクラウドサービスの提供です。個人の「お金」の管理から、企業の「お金」の管理まで幅広く活動しています。ベンチャー企業らしく、自ら声を上げてプロジェクトを推進していくことができ、その点にやりがいを感じる方が多いようです。
半年に一回面談があり、昇給や部署移動についても相談しやすく、フレックス制の導入や限定的ですが、リモートワークも利用可能、男性の育児休暇も取得されており、ワーク・ライフ・バランスは良好といえます。
〇基本情報・設立年:2012年
・創業者:辻庸介
・現代表者:辻庸介
・本社所在地:東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
・事業内容:インターネットサービス開発
・売上高:7,156百万円(2019年)
・社員数:530名(2019年)
・HP:https://corp.moneyforward.com/
〇代表的な表彰・受賞
・第4回 日本ベンチャー大賞 「審査委員会特別賞」受賞 (2018年) https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo03/180222.html
・豊洲の港から presents FinTech×金融EDIオープンイノベーションコンテスト Powered By 全国銀行協会 「優秀賞」受賞 (2017年) http://oi.nttdata.com/edi/
①マネーフォワード(株)の目指すもの・大切にすること
〇共通言語が組織を強くする。マネーフォワード「企業理念」浸透ストーリー
マネーフォワードさんは「ミッション、ビジョン、バリュー、カルチャー」の共通言語を大切にされています。人間の考え方は一朝一夕では真似できないし、積み重ねて作られます。そこで働く人たちの「考え方」「感じ方」「大事にしているもの」が企業文化そのものであり、マネーフォワードの強さも結局は「人」だと思っています。というマネーフォワードにおける企業理念の考え方や従業員への浸透の仕方を紹介しています。
・話者:社長室 デザイナー 金井恵子
・公開日:2020年3月
・もっと知りたい:https://note.com/gc_story/n/n1884f9635f92
〇良い会社づくりに必要な「当事者意識」とプライドの提供
人材って、本当に大切ですからね。よく「人、モノ、カネ」って言いますけど、最近つくづく「人、人、人」だなと思っています。良い人材が集まれば、良いモノがつくれるし、良いモノがつくれる見込みがあるから、資金調達もできるわけですから。良い企業づくりは「人」がベースだという内容をお話しています。
また良い企業づくりとは社員が当事者意識ができているかどうか。つまり従業員にミッション、ビジョン、バリューの共有ができているわけであるとお話しています。
・話者:取締役社長 CEO 辻庸介
・公開日:2019年4月
・もっと知りたい:https://recruit.shiftinc.jp/special/talk/talk02/
〇僕達も失敗した。だから、失敗を許される会社にしていきたい
僕達も失敗した。だから、失敗を許される会社にしていきたいと創業当時の思いを踏まえてどんな会社にしていきたいのか。を語ってくれています。自身の失敗例”ユーザーって本当は何を求めているんだろうか、ユーザーってこうやっても使ってくれないなとか、自分たちの想いだけでサービスを作ってはいけないと痛感しました。”をもとに企業の考え方・従業員に対する思いをご紹介します。
・話者:都築貴之
・公開日:2017年6月
・もっと知りたい:https://www.wantedly.com/companies/moneyforward/post_articles/65688
②マネーフォワード(株)の戦略・計画
〇マネーフォワードが上場後に狙っていること
成長著しいフィンテック分野で、マネーフォワードがどのように市場を切り開こうとしているのか。を語ってくれています。日本のマーケットがすごく伸びているので、そこで橋頭堡を築くことを第一に考えています。でもそうした橋頭堡が完成するのを待ってからでは遅いので、作りながらも東南アジアに視察に行くといったことはしています。と日本の市場を中心に海外にも目を向けているという今後の展望をご紹介しています。
・話者:社長 辻庸介
・公開日:2017年11月
・もっと知りたい:https://toyokeizai.net/articles/-/196416
〇上場以降加速するマネーフォワードの成長投資
マネーフォワードにとって4社目の買収となるスマートキャンプは、これまでの3社とは位置付けが異なる。同社にとって初めてバックオフィス領域ではないマーケティングプラットフォーム企業の買収だ。とマネーフォワードの企業買収に関する目的と今後の戦略をお話してくれています。SaaSマーケティング領域に事業領域を広げるほか、スマートキャンプが強みを持つコンテンツマーケティング、メディア運営ノウハウを獲得することが大まかな目的になりそうです。
・話者:社長CEO 辻庸介
・公開日:2019年12月
・もっと知りたい:https://initial.inc/articles/6XcvWA0CbGmYPUQjRtTVl5
〇官を巻き込み日本を変える
会社として、しっかりと社会的に有益な情報発信を行いつつ、日本経済を良くしようと志高く頑張っている官公庁の方を巻き込んでいければ、より大きな成果を出していけるのではないかと思っています。と国を巻き込んで企業活動を行う必要性と日本が将来世界と競合する、日本が優位になる部分を紹介しています。
・話者:CEO 辻庸介
・公開日:2018年4月
・もっと知りたい:https://venturenavi.dreamincubator.co.jp/articles
③マネーフォワード(株)の組織づくり・人事方針
〇「Respect」というCultureについての考え
マネーフォワードの人たちは「Respect」を大切にして、体現できている人がすごく多いなと思います。いろんな人が他の部署の人のことを気にかけて感謝し、尊敬されているなと。あんまり目立たない、労務のようなバックオフィスのメンバーがCulture Heroに選ばれているのも、それを象徴してますよね。本当にありがとうございます。と人事労務における組織づくりをご紹介しています。
・話者:管理本部/労務グループ 苞山美香
・公開日:2017年12月
・もっと知りたい:https://www.wantedly.com/companies/moneyforward/post_articles/101320
〇「社長の戦略が分からない」と言われて
上司は「部下はできてないのに頑張っていると思っている」と言い、部下は「こんなに頑張っているのに評価してくれない」と言う。と上司と部下の間にある評価の問題について解決法を提案しています。具体的には月に一度、重点項目を3項目挙げて、それに対しては何を期待しているのか、実際の評価を書いて、それを基にどうだったかを話し合う。という方法を取っています。
・話者:CEO 辻庸介
・公開日:2017年5月
・もっと知りたい:https://project.nikkeibp.co.jp/campanella/atcl/15/270964/051000004/
〇「部下が本音を話したくなるお笑いコミュニケーション研修」
営業部のリーダークラス以上(管理職を含む)と、リーダー候補者を対象に、職場のコミュニケーション活性化を目指し、お笑いを取り入れたコミュニケーション研修を実施したという研修の内容・目的・成果を報告しています。目的に関しては甲子園で優勝した時に抱き合うような“絆が強い組織”をつくりたいという思いからです。その他詳しく語り合っています。
・話者:MFクラウド事業推進本部 本部長 竹田正信、 副本部長 山本華佳
・公開日:2018年10月
・もっと知りたい:https://ore.co.jp/news/418
〇マネーフォワード【採用担当者の本音】求めるのは徹底的なユーザー志向のあるエンジニア
『人々の生活に不可欠な「お金」の悩みを、マネーフォワードが解決していきたい』という思いのもと採用活動を行っています。市場やユーザーから信頼していただき、より大きな価値を提供するためにも、品質の高いサービス提供を徹底することは必要不可欠な、重要な戦略だと私たちはとらえています。この戦略に貢献できる人材確保のもために人事はどうしているのかお答えいただいております。
・話者:人事部採用グループ 井上玲
・公開日:2018年3月
・もっと知りたい:https://career.levtech.jp/guide/pickup/column/105/
〇マネーフォワード人事と広報が語る「採用広報の重要性」とは?
小川氏は採用担当者として「なるべく早いフェーズで採用広報の専任を配属/採用すべき」と述べ、人材を採用する上での採用広報の重要性について説いています。青木氏は採用広報として「採用広報の成功には継続が重要」と述べ、マネーフォワードのWantedlyを活用した採用広報の成功事例をアウトプットしていました。と採用と広報についての互いの関係性をお話しています。
・話者:採用グループリーダー 小川 昌之、広報 青木香菜子
・公開日:2019年11月
・もっと知りたい:https://hrnote.jp/contents/b-contents-saiyo-moneyforward-180322/
※下記は2020年9月30日時点での調査内容となっております。
④(株)マネーフォワードの独自の人事制度・福利厚生
〇ファミリーデー
・従業員の家族に向けた、オフィスでのツアーや懇親会を実施しています。
・仕事や職場、職場の仲間のことを理解いただき、マネーフォワードのファンになってもらう。
・マネーフォワードで働く従業員を支えてくれている存在に感謝を伝える機会となっている。
<詳しくはこちら>
https://corp.moneyforward.com/recruit/benefits/#health
〇全社週次/月次朝会・全社半期総会
・社内通知やMission/Vision/Valueに関するマネジメントによるセッション等を行う全社の会議。
・週に1回、月に1回、半期に1回開催され、半期総会は従業員が一堂に会します。
・東京以外のエリア勤務の従業員も、週次/月次はオンラインで参加します。
<詳しくはこちら>
https://corp.moneyforward.com/recruit/benefits/#health
〇MF Happy Hour
・雇用形態を問わず全従業員が、無料で参加可能な全社懇親会を毎月開催しています。
・従業員の交流や新入社員の紹介が行われる等、異なる部署間のコミュニケーションの場である。
・応募を検討中の方から入社前の方も参加可能で、会社の雰囲気を体感できる機会となっている。
<詳しくはこちら>
https://corp.moneyforward.com/recruit/benefits/#health
〇表彰制度(MVP、Culture Hero)
・月間・半期ごとにMVP、クォーターごとにCulture Heroとして活躍した従業員を表彰する。
・成果を出したメンバー・模範になるメンバーを称えたいという想いから制度化された。
・そのメンバーがどんなマインド・スタンスで業務に取り組んでいるかを知ってもらう機会。
<詳しくはこちら>
https://corp.moneyforward.com/recruit/benefits/#health
〇MFチャレンジシステム
・定期的に社内公募を行い、社内異動によるキャリア形成を支援する制度を運用しています。
・社員一人ひとりが業務を通して能力を開発し、自身のキャリアを形成していけるよう支援。
・従業員一人ひとりが自分らしく働けるよう、様々な側面から支援する制度のひとつ。
<詳しくはこちら>
https://corp.moneyforward.com/recruit/benefits/#health
⑤(株)マネーフォワードの労働環境と評判
〇労働環境データ
【平均年収】
・企業公式情報 :607万円(2019年度)
・エンライトハウス:不明
・オープンワーク :不明
・キャリコネ :不明
【残業時間】
・企業公式情報 :不明
・エンライトハウス:不明
・オープンワーク :34.1時間/月
・キャリコネ :不明
【有給消化率】
・企業公式情報 :不明
・オープンワーク :61.4%
・キャリコネ :90.0%
<詳しくはこちら>
・(株)マネーフォワード公式:有価証券報告書
・エンライトハウス
・オープンワーク
・キャリコネ
〇評判データ
【エンライトハウス】※最大は5点
全体平均 | 4.8 |
会社の成長性・将来性 | 4.0 |
事業の優位性・独自性 | 5.0 |
実力主義 | 5.0 |
活気のある風土 | 5.0 |
20代成長環境 | 5.0 |
仕事を通じた社会貢献 | 4.5 |
イノベーションへの挑戦 | 4.5 |
経営陣の手腕 | 5.0 |
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
【オープンワーク】※最大は5点
全体平均 | 3.5 |
待遇面の満足度 | 3.0 |
社員の士気 | 3.5 |
風通しの良さ | 3.8 |
社員の相互尊重 | 3.4 |
20代成長環境 | 4.1 |
人材の長期育成 | 2.5 |
法令順守意識 | 4.0 |
人事評価の適正感 | 3.3 |
<詳しくはこちら>
・オープンワーク
【キャリコネ】※最大は5点
全体平均 | 4.0 |
労働時間の満足度 | 4.0 |
仕事のやりがい | 5.0 |
ストレス度の低さ | 4.0 |
休日数の満足度 | 5.0 |
給与の満足度 | 4.0 |
ホワイト度 | 4.0 |
<詳しくはこちら>
・キャリコネ
⑥(株)マネーフォワードの中途転職者・新卒採用社員の口コミ
〇成長・働きがい
(30代・男性・2019年情報)
・人材不足が深刻化する中、Money Forward クラウドを導入した企業から感謝の言葉が多い。
・中小企業の生産性向上に寄与できるサービスを提供していると思う。
・パートナーシップも大事にしながら支援している点にも仕事の幅や、やりがいを感じる。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇組織体制・企業文化
(年代不明・男性・2020年情報)
・ミッション・ビジョン・バリュー・カルチャーを大切にしている。多くの社員が共感して入社。
・カルチャーが浸透しており、無駄なコミュニケーションでストレスを感じることが少ない。
・組織拡大で経営層と距離は遠くなったがフレンドリーでフラットに交流したい雰囲気を感じる。
<詳しくはこちら>
・オープンワーク
〇入社理由と入社後のギャップ
(年代不明・男性・2020年情報)
・銀行のオープンAPIを推し進めるリーディングカンパニー、得られる知見やナレッジに魅力。
・個人として何ができるか?どういうバリューを社内外に示せるか、はシビアに見られている。
・20代・30代くらいの若年層が自己成長目的でチャレンジするのに良いと思う。
<詳しくはこちら>
・オープンワーク