「持続可能な社会」と「継続的な企業価値向上」を経営理念として掲げる三井不動産(株)の組織活性事例を紹介。
目次
三井不動産(株)とは
「持続可能な社会」と「継続的な企業価値向上」の実現を経営理念とする、三井不動産(株)は、賃貸事業、分譲事業などで、日本社会を支えてきました。
大規模な経営を支えるのは、一人ひとりの社員であると考え、働きやすい職場づくりを通して、社員のモチベーション維持を図ろうと取り組んでいます。その例の一つが、毎年多くの新入社員が入寮する独身寮。(男性寮および女性寮)さまざまな部署の先輩や後輩と生活をすることで、仕事やプライベートも含めた相談など、多くのコミュニケーションが生まれ、社会人としての成長にも結びついています。
他にも、社員の健康管理などに力を入れており、毎年の健康診断実施に加え、35歳以上の全社員とその配偶者の人間ドック受診、女性社員や社員の配偶者の婦人科検診も毎年行い、あわせて人間ドック休暇も付与しています。2017年度の人間ドック受診率は99.3%と、極めて高い水準を維持しています。
〇基本情報
・設立年:1941年
・創業者:佐々木四郎
・現代表者:岩沙弘道
・本社所在地:東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号
・事業内容:賃貸事業、分譲事業、仲介・販売受託・コンサルティング事業、ホテル・リゾート事業
・売上高:1兆8611億9500万円(2019年)
・社員数:18,625名
・HP:https://www.mitsuifudosan.co.jp
〇代表的な表彰・受賞
・2019年 グッドデザイン賞受賞
https://www.g-mark.org
・2019年 港区みどりの街づくり賞受賞
https://www.city.minato.tokyo.jp/matizukurikeikakutan/keikanmachidukurisyou.html
①三井不動産(株)の目指すもの・大切にすること
〇長期経営方針「VISION 2025」
・話者:代表取締役社長 菰田正信
・公開日:2019年5月
・参考URL:https://erimane.com/news_mitsui-whim/
三井不動産では長期経営方針「VISION 2025」を掲げ、「テクノロジーを活用し、不動産業そのものをイノベーション」することを全社の重要施策として位置付けています。
〇「共生・共存」「多様な価値観の連繋」の理念
・話者:代表取締役社長 岩沙弘道
・公開日:不明
・参考URL:https://www.smfg.co.jp/sustainability/report/topinterview/detail087.html
「共生・共存」「多様な価値観の連繋」の理念のもと、社会経済の発展と地球環境への貢献を目指しています。また2010年『&EARTH(アンド・アース)』という取り組みも始めた同社の記事です。
〇「テナントとともに新たな価値生み出そう」ロジスティクス事業部の思い
・話者:ロジスティクス本部長 三木孝行
・公開日:2016年8月
・参考URL:https://www.logi-today.com/250543
「物をつくって貸すだけではなく、どこに価値観を見出すのか」を考え抜くという信念を掲げ、三井不動産のロジスティクス事業部の価値観を紹介しています。
②三井不動産(株)の戦略・計画
〇入れ物で勝負する時は終わった
・話者:菰田正信社長
・公開日:2017年9月
・参考URL:https://business.nikkei.com/atcl/report/16/040400128/090700015/
三井不動産はずっと増収増益ですが、目下の最大の問題は2020年以降の市場をどう予測し、そこにいかに適応するか。このままのビジネスを続けているだけでは、成長どころか現状維持も難しいと考えています。そのための取り組みについて紹介した記事です。
〇デベロッパー企業としての今後の経営方針
・話者:社長 菰田正信
・公開日:2019年9月
・参考URL:https://bizual.jp/
不動産事業の「成熟化」が今後顧客のニーズになると考え、国内のみに留まらず、海外事業においてもデベロッパー企業として、使命を持って経営戦略を練っています。
〇目指したのはお客様の体験価値の可視化
・話者:三井不動産商業施設本部&mall事業室主事 山上裕之
・公開日:2019年7月
・参考URL:https://cxclip.karte.io/interview/mitsui-shopping-park/
商業施設は、物を買うだけの場から、時間を過ごす場へと変化しています。その中で目指したのはお客様の体験価値の可視化。同社の考えについて伺った記事です。
③三井不動産(株)の組織づくり・人事方針
〇【働きがいのある企業ランキング上位】三井不動産が進める「働き方改革」とは
・話者:働き方企画推進室室長 蛭田和行
・公開日:2019年11月
・参考URL:https://akeruto.com/interview/mitsuifudosan/
働き方改革にいち早く取り組んだ背景、働き方企画推進室を設置した経緯、現在の取り組みとその成果などについて、伺った記事です。
〇「働き方改革を成功に導くマネジメント」
・話者:ワークシフト研究所所長 国保
・公開日:2018年6月
・参考URL:https://workshift.co.jp/2018/06/860/
全社的な働き方改革として、男性、女性、既婚、未婚問わず、社員が限られた時間の中で生産性を上げるための取り組みを行っている同社について、伺った記事です。
〇三井不動産が注力するデジタル人材育成
・話者:執行役員ITイノベーション部長 古田貴
・公開日:2019年8月
・参考URL:https://japan.zdnet.com/article/35141519/
2018年8月にグループ長期経営方針「VISION2025」を策定し、「テクノロジーを活用し、不動産業そのものをイノベーション」を掲げました。その経営方針に沿った人材の育成を紹介する記事です。
〇「2019年をイノベーション元年」として風土改革を
・話者:代表取締役副社長 大下克己
・公開日:2019年9月
・参考URL:https://project.nikkeibp.co.jp/atclhco/111200027/012900029/
イノベーションを起こす風土や文化を作るためにも、「誰かがやってくれるのではない、自分たちで自分たちの組織や仕事を変えていく」「ボトムアップで進めていきたいと思っています」と話す大下さんの記事です。
〇「人生100年時代」における大企業のイノベーションとは
・話者:ベンチャー共創事業部 光村 圭一郎
・公開日:2017年12月
・参考URL:https://www.31ventures.jp/column/13/
三井不動産では定期的に、ベンチャー企業やイノベーターとの出会いを通じて刺激と学びの機会を提供する「31VENTURES Meet Up!」を社内で開催しています。そんな珍しい取り組みを紹介しています。
〇三井不動産関西支社が取り組むオフィス改革!
・話者:総務部 兼 事業一部 出樋幸裕
・公開日:2019年10月
・参考URL:https://wellbeing-osaka-lab.com/casestudy/2123/
「良いオフィスでしか良い仕事はできない!」という社長の考えから支社の大規模リニューアルプロジェクトが始動しました。社員の協力のもとで、どのようなオフィス改革が行われたのか。紹介されています。
〇中途採用に取り組まれる背景と、求める人物像
・話者:人事部人材開発グループ長 平原秀人
・公開日:2017年10月
・参考URL:https://www.elite-network.co.jp/interview_kigyo/110.html
総合職採用に関しては、特定の経験は関係なく、幅広く多様な業界の出身者を歓迎していると考えていただければ良いと考える同社。同社が人材に求める二つの資質について伺った記事です。
〇デベロッパー業界を見ていない学生の確保
・話者:人事部 小川真理子 角田佑介
・公開日:2019年3月
・参考URL:https://www.cyberagent.co.jp/way/features/list/detail/id=22938
サイバーエージェントと合同でインターンシップを開催し、普段接することの少ない学生に向けてデベロッパー業界のよさを、アピールしました。狙いはIT化が進むデベロッパー業界でのIT人材の確保。同社の人材確保の取り組みを伺った記事です。
〇総合ディベロッパーの採用方針
・話者:人事部人材開発グループ企画統括 吉田正之
・公開日:2016年12月
・参考URL:https://asahi.gakujo.ne.jp/teach/jinji_real/summary/id=2010
三井不動産が求める人材は「周囲の人たちと協力して目標を達成したか」「粘り強さはあるか」。その理由や背景について伺った記事です。
※下記は2020年8月23日時点での調査内容となっております。
④三井不動産(株)の独自の人事制度・福利厚生
〇MEET21研修
・役員を教授と見立て、各世代の社員数名と共に経営問題を話し合うゼミ形式の研修
・経営意識および企業文化の共有を図ることを目的とした研修。
・社員の能力・視野の伸長・拡大のために設置した研修制度。
<詳しくはこちら>
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/hrm/training.html
〇トレーニー制度
・毎年、欧米・アジア等へ半年以上インターンや語学研修を受けるトレーニーを派遣してます。
・海外事業や国内のボーダレスなマーケット等、グローバルに活躍できる人材の育成のため実施。
・若手から中堅社員向けの研修制度となっている。
<詳しくはこちら>
https://mitsuifudosan.co.jp/corporate/hrm/global.html
〇育パパトレーニング休暇制度(男性育児参加休暇)
・配偶者が出産した男性従業者を対象として、5日間連続の有給休暇が取得できる制度。
・男性の育児参加を後押しし、本人や職場全体の育児に関する理解醸成となる契機を提供。
・取得期限が2017年4月に到来する対象者にて、取得率50%を超えた。
<詳しくはこちら>
https://mitsuifudosan.co.jp/corporate/hrm/care.html
〇事業所内保育所
・本社が所在する日本橋に事業所内保育所「キッズ スクウェア日本橋室町」を誘致。
・育児に対する意識が高まる中、社員の多様な働き方をサポートする取り組み。
・社員であれば男女問わず利用可能。一時預かり等のスポット利用も可能となっている。
<詳しくはこちら>
https://mitsuifudosan.co.jp/corporate/hrm/care.html
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2011/0404/
〇専門マッサージ師常駐のリフレッシュルーム
・マッサージや仮眠でリフレッシュできる施設「Refre(リフレ)」を設置。
・社員の疲労回復や心身のバランス保持のために設置。
・専門マッサージ師が常駐し、マッサージ施術も可能となっている。
<詳しくはこちら>
https://mitsuifudosan.co.jp/corporate/hrm/workplace.html
⑤三井不動産(株)の労働環境と評判
〇労働環境データ
【平均年収】
・企業公式情報 :1273.4万円(2019年度)
・エンライトハウス:613万円
・オープンワーク :不明
・キャリコネ :829万円
【残業時間】
・企業公式情報 :不明
・エンライトハウス:39.0時間/月
・オープンワーク :28.1時間/月
・キャリコネ :17.5時間/月
【有給消化率】
・企業公式情報 :不明
・オープンワーク :63.3%
・キャリコネ :59.0%
<詳しくはこちら>
・三井不動産(株)公式:有価証券報告書
・エンライトハウス
・オープンワーク
・キャリコネ
〇評判データ
【エンライトハウス】※最大は5点
全体平均 | 3.9 |
会社の成長性・将来性 | 4.4 |
事業の優位性・独自性 | 4.1 |
実力主義 | 3.2 |
活気のある風土 | 4.2 |
20代成長環境 | 4.1 |
仕事を通じた社会貢献 | 3.9 |
イノベーションへの挑戦 | 3.7 |
経営陣の手腕 | 3.7 |
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
【オープンワーク】※最大は5点
全体平均 | 4.3 |
待遇面の満足度 | 4.5 |
社員の士気 | 4.4 |
風通しの良さ | 4.3 |
社員の相互尊重 | 4.5 |
20代成長環境 | 4.2 |
人材の長期育成 | 4.2 |
法令順守意識 | 4.6 |
人事評価の適正感 | 3.6 |
<詳しくはこちら>
・オープンワーク
【キャリコネ】※最大は5点
全体平均 | 3.6 |
労働時間の満足度 | 3.3 |
仕事のやりがい | 3.5 |
ストレス度の低さ | 3.2 |
休日数の満足度 | 3.6 |
給与の満足度 | 4.0 |
ホワイト度 | 3.8 |
<詳しくはこちら>
・キャリコネ
⑥三井不動産(株)の中途転職者・新卒採用社員の口コミ
〇働き方(勤務時間・休日休暇・制度)
(20代・男性・2020年情報)
・休日出勤はお客様の予定次第であるが、振替で休むことができるので問題ないように思えます。
・勤務時間は個人裁量で決められるが、成績を出す必要があるため必然的に長くなることが多い。
・リモートワークの風潮が出てきている。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇事業展望・強み・弱み
(20代・男性・2010年情報)
・財閥系という事もあり財務面では申し分無いほど安定しています。
・扱う物件が都心部を中心に中小企業では開発出来ない案件ばかりなので競争優位性が高い。
・他のグループ企業との密接な関係のもと売上は安定しています。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇働きがい・成長
(年齢不明、男性、2020年情報)
・個人の裁量が大きく、仕事の規模が大きいため働きがいがあり、いきいき働く人が多い。
・定期的に人事異動があり、さまざまなキャリアを経験することができる。
・各部門での知識型の教育、研修等はよく開催されており、簡単に参加できる。
<詳しくはこちら>
・オープンワーク