組織の活性化に対する(株)デンソーの取り組み事例を紹介。ビジョン・ミッションの実現に向けて、各社がどのような戦略を描いているのか、その実現のために、各社はどのように対応をしているのか。(株)デンソーが実際に発表している情報を中心に集めました。
目次
(株)デンソーとは
デンソーは、世界と未来をみつめ新しい価値の創造を通じて人々の幸福に貢献することを会社の使命としています。創業以来、常に最新の技術革新の提供を重ね、社会貢献してきました。
トヨタグループの世界トップレベルの自動車総合部品サプライヤーです。売上は5兆円を超え、世界35の国・地域で自動車メーカーに先進的な技術・製品を提供するグローバル企業に成長しました。「電動化」「先進安全・自動運転」「コネクティッド」「FA・農業」4分野の技術開発を推進しています。
「モノづくりは人づくり」という考えがあり、社員を大切にするその社風は一人ひとりの成長を促し、それが企業成長の原動力となっています。
階層別研修はもとより、世界30カ国へ展開するデンソーではグローバル人財の育成に力を入れています。例えば、出向・海外トレーニー制度として、海外赴任地や国・地域の枠を越えたプロジェクトへ参画する機会があります。
〇基本情報
・設立年:1949年12月16日
・創業者:不明
・現代表者:有馬浩二
・本社所在地:愛知県刈谷市昭和町1-1
・事業内容:自動車備品製造、産業機器製造 他
・売上高:51,535 億円(2020年)
・社員数:170,932名(2020年)
・HP:https://www.denso.com/jp/ja/
〇代表的な表彰・受賞
・健康経営銘柄2020(2020年)
参考URL:https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200302002/20200302002.html
・健康経営優良法人2020(2020年)
参考URL:https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200302004/20200302004.html
・年収リサーチ 輸送用機器業 7位 (2019年)
参考URL:https://yoikaisha.com/contents/company/6902.html
①(株)デンソーの目指すもの・大切にすること
〇最先端のソフトウェア技術で、クルマの未来を創造する。それがわたしたちの使命です。
デンソークリエイトは1991年、自動車部品最大手であるデンソーのエレクトロニクス開発部門から分離独立し、『ソフトウェア技術でクルマの未来を創造する会社』として設立されました。デンソークリエイトの強みと理念について語りました。
・話者:デンソーグループ (株)デンソークリクリエイト 代表取締役社長 林新之助
・公開日:不明、企業HP
・もっと知りたい:http://www.denso-create.jp/message/
〇「大企業だからこそ、できること」日本最大手グローバル企業デンソーという選択
「大企業だから」「ベンチャーだから」といった理由だけで就職先を選んでいないでしょうか。こうした枠組みにとらわれることなく、大きな資本とチャネルを持ってチャレンジする企業は少なくありません。そのひとつがデンソー。今回は同社の事業内容とそこに底流する理念を伺いました。
・話者:(株)デンソー AD&ADASシステム技術部 エンジニア 中原直人
・公開日:2018年9月
・もっと知りたい:https://compass.labbase.jp/articles/244
〇最先端のソフトウェア技術で、クルマの未来を創造する。それがわたしたちの使命です。
デンソークリエイトは1991年、自動車部品最大手であるデンソーのエレクトロニクス開発部門から分離独立し、『ソフトウェア技術でクルマの未来を創造する会社』として設立されました。デンソークリエイトの強みと理念について語りました。
・話者:デンソーグループ (株)デンソークリクリエイト 代表取締役社長 林新之助
・公開日:不明、企業HP
・もっと知りたい:http://www.denso-create.jp/message/
②(株)デンソーの戦略・計画
〇橋梁点検のインフラ維持・メンテナンス分野で重要な展示会として、毎年出展
国の橋梁点検要領の変化に応じたソリューションと、求められるサービス、また新事業開始にあたり、お客様の声を集める方法について伺いました。
・話者:(株)デンソー 社会ソリューション事業推進部UAVシステム事業部事業開発課 課長 大原忠裕
・公開日:2019年
・もっと知りたい:https://www.jma.or.jp/mente/interview/denso.html
〇社長インタビュー
長年にわたり培ってきたモノづくりの力というデンソーの強みと、更なる成長に向けた、今後の課題である自動車業界を取り巻く技術の早い変化と技術開発競争の激化について伺いました。
・話者:(株)デンソー 取締役社長 有馬浩二
・公開日:2015年
・もっと知りたい:https://www.denso.com/jp/ja/investors/library/annual-report/2015/strategy/top_interview?
〇熱設計ソフトウェア FloTHERM導入事例 (株)デンソー様
エンジン用ECUの開発においても世界に先駆けて熱解析シミュレーションの高精度化に取り組み、 2010年には実測との誤差10%以内を実現したデンソー。 FloTHERM選定の理由および実用化までの経緯を伺いました。
・話者:(株)デンソー 電子技術部2部技術企画室 室長 水谷彰宏・担当係長 篠田卓也
・公開日:2012年8月
・もっと知りたい:https://www.kke.co.jp/solution/casestudy/manufacturing/denso_flotherm.html
③(株)デンソーの組織づくり・人事方針
〇やりがいは、福利厚生で5万人の働く環境を支えること。
デンソー従業員向けの保険制度やカフェテリアプラン制度(多彩な福利厚生メニューの中から、個々のニーズに合わせて自由に選択し利用できる制度)と、福利厚生から働きやすい環境を整える取り組みについて伺いました。
・話者:(株)デンソーウェル 厚生1部 金山浩之
・公開日:2019年4月以降
・もっと知りたい:http://www.denso-well.co.jp/work-sytle/interview01/
〇デンソー人事部吉田氏が語る、 適材適所を実現する「人材戦略マップ」とは?
デンソーが2017年10月から5カ月で構築した「人材戦略マップ」。従業員一人ひとりの専門分野や経歴などの人材情報を可視化することで、経営戦略に基づいたスピーディーかつ戦略的な人材配置や育成を目指していくという戦略について語りました。。
・話者:(株)デンソーウェル 厚生1部 金山浩之
・公開日:2019年4月以降
・もっと知りたい:http://www.denso-well.co.jp/work-sytle/interview01/
〇はたして人材は変われるのか?デンソーのあくなき挑戦! 第1回「人材育成を人間の本質と成長から考える」
デンソーにおける、風土の変革と人材育成の必要性、本物の人材育成、人間の本質と成長に関する考えについて語りました。
・話者:(株)デンソー セラミック技術部 技術企画室長 藤井章
・公開日:2013年以降
・もっと知りたい:https://www.e-falcon.co.jp/voices/voiceArticle9.html
〇ワンウェイからツーウェイへ 尊重し合い、スピリットを深化させていく
海外拠点が増えるに従い、組織としての価値観を共有することが難しくなっていきます。デンソーは2005年、創業以来培ってきた価値観や組織文化を「デンソースピリット」としてグローバル展開していく活動を始めました。その後の定着率と成果について伺いました。
・話者:(株)デンソー 人事部DP人材開発室 室長 澤芳彦
・公開日:2012年11月
・もっと知りたい:https://www.recruit-ms.co.jp/research/journal/pdf/j201211/m29_all.pdf
※下記は2020年10月25日時点での調査内容となっております。
④(株)デンソーの独自の人事制度・福利厚生
〇出向・海外トレーニー制度
・30カ国を超える国々の海外赴任地や国・地域の枠を越えたプロジェクトへ参画する機会が豊富。
・多面的な考え方や異文化対応力等グローバル人材として不可欠な能力を習得することができる。
・異なる文化や慣習・価値観をもつ多様な仲間との協業を通じて多くの経験を積むことができる。
<詳しくはこちら>
https://www.denso.com/jp/ja/careers/policy/your-development/
〇リーダーシップ育成プログラム(GLDP・RLDP)
・RLDPは地域別のリーダー育成プログラム(Regional Leadership Development Program)。
・GLDPは日本本社でグローバル幹部を育成する(Global Leadership Development Program)。
・グローバル事業戦略などの講義・ディスカッションを通して、幹部スキルを身につけていく。
<詳しくはこちら>
https://www.denso.com/jp/ja/careers/policy/your-development/
〇「Morning Shift」試行
・コアタイムを1時間短縮、定時(8時40分)より1時間早く出社し、早く帰宅することを推奨。
・一人ひとりが時間への意識を高め、限られた時間の中で高い成果を追求する働き方への変革。
・従業員のワークライフバランスに向けた取り組み。介護との両立を支援する制度のひとつ。
<詳しくはこちら>
https://www.denso.com/jp/ja/about-us/sustainability/society/diversity/
〇育休前後面談の実施
・育児休職の前と後で面談を実施しています。(年間 約300人)
・上司と部下が一体となって働き方を議論、キャリア形成をすることが必要との考えのもと実施。
・キャリアの継続を諦める事なく仕事にチャレンジする事が本人の成長意欲につながっている。
<詳しくはこちら>
https://www.denso.com/jp/ja/about-us/sustainability/society/diversity/
〇復職支援セミナーの実施
・育児休職中に復職後の働き方をイメージする為、女性社員がパートナーと参加できるセミナー。
・円滑な復職を支援。仕事も育児も力を合わせ乗り越えられるようパートナーの意識改革も促す。
・セミナーへの累積参加者人数は450組 、夫婦そろっての参加率は80%となっている。
<詳しくはこちら>
https://www.denso.com/jp/ja/about-us/sustainability/society/diversity/
⑤(株)デンソーの労働環境と評判
〇労働環境データ
【平均年収】
・企業公式情報 :797.8万円(2019年度)
・エンライトハウス:645万円
・オープンワーク :735万円
・キャリコネ :609万円
【残業時間】
・企業公式情報 :不明
・エンライトハウス:30.0時間/月
・オープンワーク :26.5時間/月
・キャリコネ :29.5時間/月
【有給消化率】
・企業公式情報 :不明
・オープンワーク :70.4%
・キャリコネ :71.0%
<詳しくはこちら>
・(株)デンソー公式:有価証券報告書
・エンライトハウス
・オープンワーク
・キャリコネ
〇評判データ
【エンライトハウス】※最大は5点
全体平均 | 3.5 |
会社の成長性・将来性 | 3.8 |
事業の優位性・独自性 | 4.1 |
実力主義 | 3.5 |
活気のある風土 | 3.3 |
20代成長環境 | 3.5 |
仕事を通じた社会貢献 | 3.5 |
イノベーションへの挑戦 | 3.4 |
経営陣の手腕 | 3.2 |
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
【オープンワーク】※最大は5点
全体平均 | 3.5 |
待遇面の満足度 | 4.3 |
社員の士気 | 3.0 |
風通しの良さ | 3.3 |
社員の相互尊重 | 3.4 |
20代成長環境 | 3.0 |
人材の長期育成 | 3.3 |
法令順守意識 | 4.8 |
人事評価の適正感 | 3.0 |
<詳しくはこちら>
・オープンワーク
【キャリコネ】※最大は5点
全体平均 | 3.6 |
労働時間の満足度 | 3.5 |
仕事のやりがい | 3.4 |
ストレス度の低さ | 2.9 |
休日数の満足度 | 3.8 |
給与の満足度 | 4.0 |
ホワイト度 | 3.7 |
<詳しくはこちら>
・キャリコネ
⑥(株)デンソーの中途転職者・新卒採用社員の口コミ
〇福利厚生・オフィス環境
(年代不明・男性・2020年情報)
・福利厚生は充実している。母体がトヨタ自動車なので、手広くサポートしてくれる。
・工場施設は清潔に保たれている。休憩所が細かく決められていてそれ以外を利用する事は禁止。
・職場、ロッカー設置場所以外への私物の持ち込み禁止の為、徒歩3分かけてロッカーまで行く。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇企業カルチャー・組織体制
(年代不明・男性・2020年情報)
・上下関係が弱く、上司・先輩に関わらず、コミュニケーションはとりやすいと思います。
・あくまで、年功序列が基本。組織体制として、保守的な年配者の意見が尊重される会社です。
・国籍や宗教、ワークスタイルに対する許容度は高く、様々な国のメンバーと仕事ができる。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇働きがい・成長
(年代不明・男性・2020年情報)
・工場や製品を見るとTier1としてグローバルの自動車産業を支えているという実感が湧く。
・ルート営業として一般的なスキルを身につける事ができる。一般的企業と比べやりがいがある。
・ロジックが重視される環境の為新入社員は苦労すると思うが、数年耐えれば身に着けられる。
<詳しくはこちら>
・オープンワーク