組織の活性化に対する(株)竹中工務店)の取り組み事例を紹介。ビジョン・ミッションの実現に向けて、各社がどのような戦略を描いているのか、その実現のために、各社はどのように対応をしているのか。(株)竹中工務店が実際に発表している情報を中心に集めました。
目次
(株)竹中工務店 とは
「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」を経営理念に掲げる、(株)竹中工務店は、建築・開発事業を通して、人々が幸せや歓びを感じることができる、豊かで安心な「まちづくり」を実現してきました。
人事制度においては、「よい仕事がよい人を育て、よい人がよい仕事を生む」という考えのもとに、様々な取り組みを行っています。技術研究所研修生制度、国際ビジネス研修生制度、海外留学制度などがその例です。他にも、資格取得支援制度においては、一級建築士をはじめとする国家・民間資格の取得を、講習会や社内模試の実施により積極的に後押ししています。その成果として、竹中工務店の一級建築士資格保有者は、同業の中でもトップクラスです。加えて、新社員教育では全国から入社した新社員が1年間教育寮「深江竹友寮」において寮生活を体験しながら、さまざまな実務研修を受けられるなど、あらゆる工夫で成長を応援しています。
〇基本情報
・設立年:1909年
・創業者:竹中藤兵衛正高
・現代表者:竹中統一
・本社所在地:大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号御堂ビルディング
・事業内容:建築・開発事業
・売上高:1兆3,536億2,700万円(2018年)
・社員数:1万3,042人
・HP:https://www.takenaka.co.jp
〇代表的な表彰・受賞
・2018 第25回愛知まちなみ建築賞
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/koen/machiken180119kisyahappyou.html
・2018 第7回 サステナブル建築賞 国土交通大臣賞:中・小規模建築部門
http://www.ibec.or.jp/sustainable/building/files/8th_leaflet.pdf
①(株)竹中工務店の目指すもの・大切にすること
〇竹中工務店 職業理念
・話者:取締役執行役員社長 COO 宮下正裕
・公開日:2016年3月
・参考URL:https://kaikaproject.net/interview/m_miyashita/
竹中工務店は職業理念として「建築を業とするものは建築の職人であって、営利のみを追求する商人であってはならない。利害を超越すべし」と掲げています。「深刻化する建築業における人材不足に理念・創業精神と人づくりで応える」と人を大切にする文化について記載された記事です。
〇「棟梁精神」建設会社ならではの精神を
・話者:竹中工務店取締役社長COO 宮下正裕
・公開日:2017年11月
・参考URL:https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/column/15/406881/110100042/
戦後、日本の製造業は品質を重視する経営を推進し、高いグローバル競争力を実現して飛躍してきた。その竹中工務店が大切にしている「棟梁精神」の精神を紹介した記事です。
〇「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」を経営理念に
・話者:広報部部長 樫村俊也
・公開日:2015年10月
・参考URL:https://www.synergy-marketing.co.jp/showcase/takenaka/
「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」を経営理念に掲げる大手総合建設会社が、実際どのように現場にこの理念を取り入れたのか、実例を紹介しています。
②(株)竹中工務店の戦略・計画
〇「まちづくり」を成長戦略の基軸に
・話者:執行役員 経営企画室長 関谷哲也
・公開日:2017年3月
・参考URL:https://www.sustainablebrands.jp/article/interview/detail/1188906_1533.html
2016年に「安定経営を確保する」ステップ1が終わり、ステップ2が始まった今、どのような成長戦略を描き行動していくのか、「グループ」と「グローバル」をキーワードに記載された記事です。
〇不動産開発事業に力を入れていく新事業
・話者:開発事業本部長 橘明宏
・公開日:2019年12月
・参考URL:https://event.tokyo-airport-bldg.co.jp/tabisuru/2019/takenaka-interview.html
「その場所で、今後何世代にもわたって、その土地と関わっていけるか」という考えのもと、注力する不動産開発事業の戦略を紹介しています。今回を日本の象徴である京都の不動産開発事業に関して紹介しています。
〇次の時代への挑戦
・話者:開発計画本部 鍵野壮宏
・公開日:不明
・参考URL:https://www.takenaka.co.jp/people2/
既存事業の建設業を基盤に、開発計画本部で担当する開発プロジェクトや新規事業を通して、時代の一歩先を考えながらどのように取り組んでいくのか、未来にについて記載された記事です。
③(株)竹中工務店の組織づくり・人事方針
〇経営視点で行動できるミドル層の育成で組織力の強化に
・話者:人事部課長 山口朗徹
見積部課長 浦西寿徳
・公開日:2014年9月
・参考URL:https://gce.globis.co.jp/column/Takenaka_Corporation/
竹中工務店では従来のビジネスモデルの変化や団塊世代の退職などを受け、組織の中核を担うマネジメント知識を持つ人材の育成が課題となっています。その課題解決をどのようにやっていくのか、紹介されています。
〇組織変革のゆくえ。進化するインターナルコミュニケーション
・話者:執行役員総務室⻑ 高橋裕幸
執行役員 経営企画室長 磯野正智
・公開日:2020年3月
・参考URL:https://www.jtbcom.co.jp/article/hr/964.html
企業を”内側から強くする”インターナルコミュニケーションについて、想いや取り組み事例を語り合っています。会社においてコミュニケーションで抱えている一番の問題は、現業である本支店と本社との距離感の遠さにあると考え、どのように問題解決を行っているのか紹介されています。
〇働き方改革で組織改革を
・話者:広島支店長 藤永弘
・公開日:2019年5月
・参考URL:https://hint-hiroshima.com/keiei/jirei/kaikaku/000401.html
「建設業は、工期に追われる工事が少なくないため、時期によっては残業が発生。勤務時間は従業員からの申告のまま承認されており、残業が常態化している」このような現状に対して様々な管理法を用いて組んだ事例紹介記事です。
〇先端技術導入しコミュニケーションで意識改革
・話者:所長 福田秀樹
・公開日:2018年4月
・参考URL:https://www.kensetsunews.com/web-kan/175313
「働き方改革は風通しをよくする活動だ」と考え、先端技術を導入して生産性向上を図る同社の取り組みを紹介した記事です。コミュニケーションに軸足を置いて現場全体で意識改革への目標を共有し、日々の業務のさらなる改善を目指す、前向きなコミニュニケーション改革を紹介しています。
〇社員一人あたりの生産性や働き方満足度をどれくらい向上させることができるかの取組み
・話者:大阪本店長 丁野成人
・公開日:2017年6月
・参考URL:http://www.co-press.com/interview9/int-177chono.html
社員一人あたりの生産性や働き方満足度をどれくらい向上させることができるか。その取組みを紹介しています。働き改革を行うことでどのように社員の意識や行動が変わったのでしょうか。
〇新卒に求める人材の要素とは
・話者:人事室能力開発部長 筧誠吾
・公開日:不明
・参考URL:https://job.mynavi.jp/conts/2021/tok/nikkei/0301/jinji_message/39/
竹中工務店では、のモノづくりへの「想い」に共感し、「誠実さ」と「チームワーク」を大切にしていこうという熱意を新卒に期待しています。この「想い」を「かたち」にするためには、モノづくりを共に進めていくお客さまをはじめとするステークホルダーと「誠実」に向き合い、対話を深めていくことが重要です。他にもどのような人材を求めているのか語った記事です。
〇竹中工務店の「新社員教育制度」
・話者:人事室 能力開発部 部長 川井敏広、課長 松尾典之
・公開日:
・参考URL:http://jhclub.jmam.co.jp/acv/magazine/content?content_id=8003
新入社員同士が1年間、同じ寮で暮らし、作業所を含む2~3の職場を経験するという竹中工務店の「新社員教育制度」を紹介した記事です。
※下記は2020年8月26日時点での調査内容となっております。
④(株)竹中工務店の独自の人事制度・福利厚生
〇ジョブ・ローテーション制度
・新社員教育後からおおむね30歳前までの対象期間にジョブ・ローテーションを制度的に実施。
・社員の知識技術技能を実践により吸収。業務の標準化・能力格差の是正・組織の活性化を目指す。
・導入により、社員のマンネリズムの打破や適性の早期発見にもつながります。
<詳しくはこちら>
https://www.takenaka.co.jp/recruit/fresh/system/ojt/index.html
〇Off-JT(集合教育)
・大きく5つに分類され、個人のレベルや目的に合ったプログラムをタイムリーに受講できる教育制度。
・個人の自己啓発の支援を目指し、社員一人ひとりの能力伸長を目的とする。
・主に「階層別教育」「職能別教育」「目的別教育」「戦略人材育成研修」「特別研修」に分類。
<詳しくはこちら>
https://www.takenaka.co.jp/recruit/fresh/system/ojt/index.html
〇社内公募研修制度
・社員自らの希望によりチャレンジできる、公募制の研修制度。
・社員の自律したキャリア開発の機会を与えることを目的とした制度。
・制度開始以来「技術研究所研修生制度」は約550名、「国際ビジネス研修生制度」は270名が修了。
<詳しくはこちら>
https://www.takenaka.co.jp/recruit/fresh/system/about/
〇タッチダウンオフィス
・テレワーク試行や隙間時間の有効活用のため都心の地区FMセンターにタッチダウンオフィスを設置。
・魅力ある建設業界を目指す中で、多様な働き方を実現することを目的に設置。
・働く場所、働く時間を柔軟に選択できる制度の推進を進めている。
<詳しくはこちら>
https://www.takenaka.co.jp/enviro/materiality/03/
〇ダイバーシティ講座
・全従業員を対象に実施されている、eラーニング「ダイバーシティ講座」。
・誰もが働きやすい職場環境の実現を目指す目的で作られた講座。
・経営層ダイアログと、職場ダイアログにより意識向上を図っている。
<詳しくはこちら>
https://www.takenaka.co.jp/enviro/es_report/pdf/2016/all.pdf
⑤(株)竹中工務店の労働環境と評判
〇労働環境データ
【平均年収】
・企業公式情報 :909.3万円(2019年度)
・エンライトハウス:734万円
・オープンワーク :818万円
・キャリコネ :604万円
【残業時間】
・企業公式情報 :不明
・エンライトハウス:42.0時間/月
・オープンワーク :66.9時間/月
・キャリコネ :35.8時間/月
【有給消化率】
・企業公式情報 :不明
・オープンワーク :29.4%
・キャリコネ :54.0%
<詳しくはこちら>
・(株)竹中工務店公式:有価証券報告書
・エンライトハウス
・オープンワーク
・キャリコネ
〇評判データ
【エンライトハウス】※最大は5点
全体平均 | 3.8 |
会社の成長性・将来性 | 4.0 |
事業の優位性・独自性 | 4.1 |
実力主義 | 3.3 |
活気のある風土 | 3.7 |
20代成長環境 | 3.9 |
仕事を通じた社会貢献 | 4.2 |
イノベーションへの挑戦 | 3.4 |
経営陣の手腕 | 4.0 |
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
【オープンワーク】※最大は5点
全体平均 | 3.9 |
待遇面の満足度 | 3.9 |
社員の士気 | 4.1 |
風通しの良さ | 3.6 |
社員の相互尊重 | 3.9 |
20代成長環境 | 3.9 |
人材の長期育成 | 3.9 |
法令順守意識 | 4.4 |
人事評価の適正感 | 3.1 |
<詳しくはこちら>
・オープンワーク
【キャリコネ】※最大は5点
全体平均 | 3.4 |
労働時間の満足度 | 3.1 |
仕事のやりがい | 3.6 |
ストレス度の低さ | 3.2 |
休日数の満足度 | 3.4 |
給与の満足度 | 3.8 |
ホワイト度 | 3.4 |
<詳しくはこちら>
・キャリコネ
⑥(株)竹中工務店の中途転職者・新卒採用社員の口コミ
〇働き方(勤務時間・休日休暇・制度)
(20代・男性・2020年情報)
・部内で決められた時刻にPCがロックされ、申請・許可制でPCの延長利用が可能。
・残業時間の管理は上司の方針次第。認められないと終わっていないのにPCも使えない状況に陥る。
・テレビ電話での打ち合わせも増えて来たが、自宅からのリモートワークは基本的に行なっていない。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇年収・給与
(60代・男性・2014年情報)
・世間一般企業より高給、建築現場では残業が多いが昔ほどではなく残業手当は少なくなっている。
・役職につく40歳代から役職手当が増え給与がグンと上がる。
・公平に評価される仕組・風土がある。評価に真面目に取り組んでおり、真面目に働けば評価される。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇働きがい・成長
(新卒入社 在籍3~5年・男性・2020年情報)
・自身の作品を作るというモチベーションを高めるのが多いと思う。
・設計部門は若手に適切なプロジェクトを与え育てようと考え初期は成長面で配慮される場合が多い。
・中堅社員はプロジェクトによっては実力発揮できず成長の機会や評価を得られない様子も見受ける。
<詳しくはこちら>
・オープンワーク