「一人ひとりが輝く豊かな世界の実現」を経営理念として 「起業家精神・圧倒的な当事者意識・個の可能性に期待し合う場」をビジョンとして掲げる(株)リクルートホールディングスの組織活性事例を紹介。
目次
(株)リクルートホールディングスとは
「一人ひとりが輝く豊かな世界の実現」を経営理念としてきた(株)リクルートホールディングスは、その事業活動を通じて、人々により多くの選択肢を提供し、理想の社会の実現に大きく貢献してきました。その一環として、無償の就労応援プログラム「WORK FIT」を社会に提供、若者がその一歩を踏み出す支援をしています。
また、リクルートホールディングスは、「価値の源泉は人」と考えています。一人ひとりが起業家精神を持ち、成長を続けることを実現するために、自らの意思による異動「キャリアウェブ制度」を導入。これは、各事業がイントラネット上で求人広告をアップし、従業員が自由に応募できる制度です。応募者と各事業担当者は面接を実施、双方の希望が合えばマッチングが成立し、元部署の上司は拒否権を持ちません。この制度により、従業員一人ひとりのキャリアにおける挑戦が後押しされています。
〇基本情報
・設立年:1963年
・創業者:峰岸真澄
・現代表者:江副浩正
・本社所在地:東京都中央区銀座八丁目4番17号リクルート銀座8丁目ビル
・事業内容:グループの経営方針策定・経営管理
・売上高:2兆3,107億56百万円(2019年)
・社員数:45,856名
・HP:https://recruit-holdings.co.jp
〇代表的な表彰・受賞
・2018 『2018 Vision Awards』4つのカテゴリーにおいて受賞
https://www.lacp.com/2018vision/competition.htm
・2018 ARC Awardにてブロンズ賞を受賞
https://www.mercommawards.com/arc.htm
①(株)リクルートホールディングスの目指すもの・大切にすること
〇従業員全員がビジョンを理解するには
・話者:PR部グループ社内広報グループ 粂田愛
・公開日:2019年11月
・参考URL:https://shanaiho-navi.jp/archives/9852/
「起業家精神・圧倒的な当事者意識・個の可能性に期待し合う場」というビジョンをリクルートは掲げています。それを従業員1人1人が理解するための工夫を広報の目線で伝えています。
〇ミッションはエンゲージメントを高めること
・話者:人事統括室人事戦略部 興梠智紀
・公開日:2019年3月
・参考URL:https://toyokeizai.net/articles/-/269374
マネジメント側の裁量によるエンゲージメントの差異を改善することをミッションに取り入れた内容を紹介しています。30人という非常に多くの部下を持ち各グループでマネジメントにより心力が発揮されにくくなるという問題解決に言及しています。
〇どのようにしてミッションを浸透させるのか
・話者:事業開発部 ソリューションプロデューサー 高森純
・公開日:2018年3月
・参考URL:https://www.recruit-ms.co.jp/issue/column/0000000650/
リクルートという大きな組織の中で、どのようにミッションを従業員に浸透させるのかを紹介しています。リクルートが大切にしているのは特に浸透させる場や制度を整えていくことであり、それに時間を割いているなど、記載された記事です。
②(株)リクルートホールディングスの戦略・計画
〇海外戦略の2つの軸とは
・話者:代表取締役社長 兼 CEO 峰岸真澄
・公開日:2014年2月
・参考URL:https://www.j-win0.jp/topics/report_27_1.html
リクルートの海外戦略に関しての取り組みを紹介しています。日本でやっていたことをそのまま海外に広めても通じなかった理由と改善策などについて書かれた記事です。
〇リクルート経営の強みとは
・話者:経営企画本部 サステナビリティ・PR リクルート経営コンピタンス研究所室長 巻口隆憲
・公開日:2017年10月
・参考URL:https://recruit-holdings.co.jp/who/value/post_2.html
リクルートの強みは人的資本のレベルと層の厚さ、顧客接点の量と関係性の強さであり、その強さの源泉となっているのが知的資本であると紹介しています。ビジネスモデルを「リボンモデル」と呼びこのビジネスモデルに力を発揮できる人材を育てて行くことが戦略の一部です。
〇リクルートが「ただのテックカンパニー」と一線を画する理由
・話者:代表取締役社長兼CEO 峰岸真澄
・公開日:2019年7月
・参考URL:https://diamond.jp/articles/-/209674
2012年のCEO就任時から「リクルートをITカンパニーに変える」と豪語してきた、峰岸真澄代表取締役社長兼CEOは、ここに至るまでにどのような手を打ってきたのか。そしてどこへ向かうのか。詳しく語った記事です。
③(株)リクルートホールディングスの組織づくり・人事方針
〇人材輩出企業・リクルートグループの人事施策
・話者:コーポレート戦略統括部 人事総務部 CDC推進グループマネージャー 渡邉紘太 古阪里葉
・公開日:2015年1月
・参考URL:https://jinjibu.jp/article/detl/tonari/1136/
リクルートは、ビジョン・ミッション実現につながるバリューに「社会起点」を掲げ、社員一人一人の進化に取り組むという人材施策をとっています。人材マネジメントに関する考えやRCAバリューというリクルートならではの考えに基づき、社会の問題点や顧客の問題点を解決できる人材をどのように育てているのか、記載された記事です。
〇リクルートの採用戦略とは
・話者:リクルート研究ワークス研究員 城倉亮
・公開日:2017年6月
・参考URL:https://www.dodadsj.com/content/170606_andfactory/
リクルートの成功する採用戦略について紹介しています。「採用プロセスではなく採用全体を見直すこと」を中心に事業計画から「採用計画」に落とし込むなど、採用戦略の考え方が記載された記事です。
〇組織の実行力を高めるための方法
・話者:EmployeeExperienceDesign部部長 讃岐谷真之
・公開日:2020年3月
・参考URL:https://seleck.cc/1385
リクルートでは組織の実行力を高める方法として、「リクルートで働く従業員が、1人ひとりの情熱を最大限に発揮できる組織を作っていこう」という方針を取っています。さまざまなバックグラウンドを持つ人材をどのように活躍させていくのか、詳しく紹介されています。
〇能力開発のためのミッション
・話者:人事統括室 室長 今村健一
・公開日:2014年2月
・参考URL:https://jinjibu.jp/article/detl/tonari/1126/
リクルートでは各従業員の能力を開発する方法として、「機会を与える→学ばせる→成果を求める→成長させる」という方針をとっています。その中で大切なのは「当事者意識と起業家精神」であると考えこの2つの視点から人材開発に取り組むなど、記載された記事です。
〇働き方改革に必要なものとは
・話者:働き方改革推進部エバンジェリスト 林宏昌
・公開日:2018年2月
・参考URL:https://mirai-works.co.jp/interview/m009/
リクルートの働き方改革とは「イノベーション創出を加速すること」であると表現されています。具体的に言うと、「業務プロセスの変革」と「働く場所の多様化」の2つを中心に行っていきます。会社の成長と同時並行をしながら、どのように取り組むのか、紹介されています。
〇働き方改革に必要なものとは
・話者:働き方改革推進部エバンジェリスト 林宏昌
・公開日:2017年1月
・参考URL:https://jinjibu.jp/article/detl/tonari/1620/
働く場所を従業員自らが選ぶ「リモートワーク」により働き方の選択肢を増やすことが、個人の能力発揮と会社の成長につながるという考え方を紹介しています。多くの人が従業員の働き方を自由にすると、「さぼるのではないか」「チームワークが乱れるのではないか」などと懸念する中でどのようにしてリモートワークを行っていったのかを紹介しています。
〇組織の力を高めるための評価法
・話者:組織行動研究所 主任研究員 荒井理江
ソリューションプランナー マネジャー 奥野康太郎
コンサルティング部 マネジャー 齋藤悠介
・公開日:2017年1月
・参考URL:https://www.recruit-ms.co.jp/issue/column/0000000546/
組織の力を高めるために、どのような評価制度を取り入れて行くべきなのか。また「評価の対象の期間はどれくらいがよいのか」「評価は制度が大切であるのか、評価される人が納得する方が大切なのか」などについて書かれた記事です。
〇リクルート面接官の本音
・話者:企画統括室人事部 採用グループリーダー 阿部貴嗣
・公開日:不明
・参考URL:https://www.kandc.com/interview/communication/3002/
リクルート面接官の本音を紹介します。採用したい人材とは「量的な分析を駆使しロジカルに企画をつくり、それを実際のサービスに落とし込んでいける人」。簡単に言うと「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えれる人」です。他にも本音が記載された記事です。
〇30歳まで新卒扱いで採用する理由とは
・話者:人材開発室・新卒採用部 グループマネージャー 飯田竜一
・公開日:2018年5月
・参考URL:https://biz-journal.jp/2018/05/post_23396.html
リクルートは新卒採用にあたり、一般の会社とは違った新卒採用の考えを持ちます。その理由は、就職活動は、必ずしも「いつから始めなければならない」「いつまでに終わらせなければならない」というものではない、という考えがあるからです。ではなぜ30歳までなのか、ぜひ一読ください。
※下記は2020年8月21日時点での調査内容となっております。
④(株)リクルートホールディングスの独自の人事制度・福利厚生
〇Will・Can・Mustシート
・半期ごとに社員一人ひとりが提出。主体的な想いを目標に結びつけることを目的としています。
・Will・Can・Mustシートをもとに、上長や部門で社員の配属やキャリアパスなどを検討していきます。
・導入により、社員の成長を促す社内コミュニケーションの広がりにもつながっています。
<詳しくはこちら>
https://recruit-holdings.co.jp/sustainability/people-workplace/human-resources/
https://www.recruitjobs.co.jp/recruit/career/system/personnel.html
〇PVA(Professional Value Assessment)
・従業員の能力開発を目的に、年一度、自己評価だけでなく上司・同僚・部下から多面的評価を得る。
・自身の認識と周囲の認識を比較し、普段認識しにくい自分の強みや課題を再確認する機会となる。
・評価を得ることで、強み・課題を再確認し、能力開発ポイントを設定することにも役立っています。
<詳しくはこちら>
https://www.recruitjobs.co.jp/recruit/area/work/system.html
https://recruit-holdings.co.jp/sustainability/people-workplace/human-resources/
〇GIB(ゴール・イン・ボーナス)
・3ヶ月毎のGIB目標達成時に得られるインセンティブ。年間最大30万円の支給されます。
・組織全体として協働、みんなで努力し目標達成し、それを分かち合う風土の醸成を目指した制度。
・全社GIB目標や部門GIB目標などがあり、達成すると対象組織の社員にインセンティブを支給される。
<詳しくはこちら>
https://www.recruitjobs.co.jp/recruit/career/system/personnel.html
〇サンクス休暇
・本人・家族の誕生日、結婚記念日やその他記念日などに取得できる有給休暇制度。
・日頃働くことを支えてくれる家族に感謝する機会を提供するために作られた制度。
・休暇を取得する際、家族の方へサンクスファミリーギフトの支給もある。
<詳しくはこちら>
https://www.recruitjobs.co.jp/recruit/career/system/environment.html
〇New RING RECRUIT VENTURES
・新規事業を創造するシステムとして創設されたRINGをリニューアルしたもの。
・リクルートグループから世界を変え、社会をよりよくするサービスを生み出すことが目的。
・「ゼクシィ」や「受験サプリ」、「R25」などは、この新規事業コンテストから輩出されています。
<詳しくはこちら>
https://www.recruitjobs.co.jp/recruit/area/work/system.html
https://xtech.nikkei.com/it/atcl/news/15/061802050/
⑤(株)リクルートホールディングスの労働環境と評判
〇労働環境データ
【平均年収】
・企業公式情報 :964.7万円(2019年度)
・エンライトハウス:653万円
・オープンワーク :875万円
・キャリコネ :589万円
【残業時間】
・企業公式情報 :07.0時間/月(2019年度)
・エンライトハウス:44.0時間/月
・オープンワーク :36.4時間/月
・キャリコネ :27.0時間/月
【有給消化率】
・企業公式情報 :69.6%(2019年度)
・オープンワーク :58.1%
・キャリコネ :60.0%
<詳しくはこちら>
・リクルートホールディングス(株)公式:有価証券報告書
・リクルートホールディングス(株)公式:サステナビリティページ
・エンライトハウス
・オープンワーク
・キャリコネ
〇評判データ
【エンライトハウス】※最大は5点
全体平均 | 4.1 |
会社の成長性・将来性 | 4.0 |
事業の優位性・独自性 | 4.3 |
実力主義 | 4.0 |
活気のある風土 | 4.5 |
20代成長環境 | 4.3 |
仕事を通じた社会貢献 | 3.7 |
イノベーションへの挑戦 | 3.9 |
経営陣の手腕 | 3.8 |
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
【オープンワーク】※最大は5点
全体平均 | 4.1 |
待遇面の満足度 | 4.0 |
社員の士気 | 4.6 |
風通しの良さ | 4.5 |
社員の相互尊重 | 4.2 |
20代成長環境 | 4.7 |
人材の長期育成 | 2.9 |
法令順守意識 | 4.0 |
人事評価の適正感 | 4.1 |
<詳しくはこちら>
・オープンワーク
【キャリコネ】※最大は5点
全体平均 | 3.5 |
労働時間の満足度 | 3.2 |
仕事のやりがい | 3.8 |
ストレス度の低さ | 3.1 |
休日数の満足度 | 3.6 |
給与の満足度 | 3.6 |
ホワイト度 | 3.4 |
<詳しくはこちら>
・キャリコネ
⑥(株)リクルートホールディングスの中途転職者・新卒採用社員の口コミ
〇働き方(勤務時間・休日休暇・制度)
(30代・男性・2015年情報)
・土日祝日は休日と設定されている。基本的に上長の承認を得ないと休日出勤はできない。
・上長は部下の労務管理責任を負っており、業務上正当な理由なく休日出勤の許可を出すことはない。
・持ち帰って仕事をする社員は存在するがまだこの点のケアはできていない。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇年収・給与
(30代・男性・2017年情報)
・各事業会社ごとに名称や中身は異なるもののMG制度という指標に基づいて給与が決定される。
・企画/営業共に成果の定義が上司とのすり合わせによって行われる為上司の最終評価が依存しがち。
・評価会議は人事の横断的介在により評価均質化を狙っているが、現場MGの匙加減による部分が多い。
<詳しくはこちら>
・エンライトハウス
〇働きがい・成長
(年齢不明・男性・2020年情報)
・すでに大規模な企業だが、自分が会社の中心というと大袈裟だがそういう空気を皆が持っている。
・競争意識の強いメンバーが多く、普段の仕事の中で成長が感じられる。
・特別な研修はマネージャー以上になると多くなる印象。
<詳しくはこちら>
・オープンワーク